お 祝 辞

  ペガサスシニアチームの今後共の活躍を祈って

前サッカー部OB会長   桑 田 孝

 湘南ペガサスは、昭和53年、新制高校OBの27回から35回までぐらいを中心に結成されたチームなので、その頃40歳の者でももう65歳過ぎとなり、その活動も下り坂になって来ているのではないかと思っていた。
 ところが、「今年12月 発足25年を迎えるので活動の記録を残しておこうと思っている 一筆書いて欲しい」と言われ送られた資料を見て驚いてしまった。
 平成13年の神奈川県の四十雀リーグは、一、二部各12チーム、三部15チームで、総当りリーグ戦をしている。平成3年ペガサスより分かれ、50歳以上の者でつくられたペガサスシニアチームは三部に属し、14試合という苛酷な日程をこなしているのである(ペガサス本チームは二部所属)。その上このチームは平成9年より出来た神奈川県の五十雀リーグ(10チームのリーグ戦)、更に50歳以上を対象に開催されている古河マスターズ大会、全国シニアサッカー大会、刈谷スーパーエイジサッカー大会等出られる試合は全部出ているのである。
 “本当に よくやるよ!”である。ほとほと感心するばかりである。おそらくシーズン中の土日はサッカー漬であろうと想像する。気狂いぶりもここまで来るともう本物である。到底旧制の連中の及ぶところではない!!
 
ペガサスチーム発足時の中心だった27回から35回卒の連中は、“湘南サッカーの主”と言われたガンブチさんが昭和28年湘南に戻り、定時制の英語の先生として教団に立ちながら毎日グラウンドに出ていたときの連中であり、発起人の一人である柳川君〈27回卒〉が岩渕さんの指名でコーチをしていたときの連中でもある。また、昭和30年になると宮原先生が着任(昭和35年まで就任)、今までのOBが監督・コーチという時代から先生による指導・監督にと変わって来た時代の卒業生でもある。

 昭和53年12月17日のチーム発足の試合后、洗心亭で開かれた旗揚げの会に岩渕さんと宮原先生が出席されたいへん嬉しそうにしておられたと言うのも尤もである。
 
それからの湘南は、鈴木中先生(昭和36年〜平成元年の28年間)の時代 イクォール ペガサス本チーム。藤塚先生(昭和59年〜平成8年の12年間) イクォール 湘南トトカルチョと続くのである。
 それらのことを考えると岩渕さんや宮原・鈴木・藤塚先生達の影響が大きいことがよく判る。本当にそれらの人たちは湘南に大変な財産を残してくれたものである。

 現在ペガサスシニアチームは合計74名の会員を擁しているが、五十雀リーグを中心として活動している人は実質40名とのことである。そのなかで60歳以上のものが20名以上もいる。今やサッカーは生涯スポーツとなっている。その先駆者としてペガサスシニアチームのメンバーの今後共の活躍を心より祈っている。
      (前湘南高校サッカー部OB会長 第1回国体優勝チームメンバー 昭和22年旧制湘南中卒)

             編者注:ご寄稿お願いの際 ペガサス全体の記録であることの説明が不足でした