NCユナイテッドのKimさんから

昨年秋に交流試合をしたNCユナイテッドでキャプテンをしていたKim Bergenser氏(75)はデンマーク出身の移民なのですが、彼からデンマークで行われたシニアサッカー選手の若さに関する研究の記事が送られてきました。
  
     研究論文掲載サイト

シニアサッカー選手の若さが身体能力のみならず細胞レベルでも科学的に立証された、という話です。
皆さんの参考にしてほしい、とのことなので、以下私が要約しながら翻訳してみました。
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<要約>
結論から言うと、サッカーをしている65~80歳の男性は
・身体能力の面では、あまり運動をしない若い人たちと同等であり、同時に、
・細胞レベルの年齢が実年齢より最大11年若いということが分かりました。

まず身体能力に関していうと、生涯を通してサッカーをプレーしてきた65〜80歳の男性は、
・運動を特にしていない30歳の男性と同等の筋力とバランスを維持し、
・運動を特にしていない25歳の男性よりも脚の骨密度が高く、
・自分より20歳年下の人たちと同等の体力と心機能を保持している
ことが言えます。

一方、細胞レベルでの「若さ」はテロメア(Telomere)という、細胞内の染色体の末端部にある構造の長さで測ることができる、と言われているそうです。そのテロメアが長いほど細胞レベルの若さを保っている、と言えるのです。

この研究では、下のA)、B)の人たちのテロメアを調べました。
A) 65歳から80歳までの、40年以上サッカーをプレーしていて、現在もアクティブなプレーヤーである年配のサッカー選手
B) 少なくとも過去1年間は定期的な運動を行わず、何十年も競技スポーツをしていなかった、同年代の高齢男性
その結果、A)のサッカーをしてきた年配選手のテロメアはB)の特に運動をしてこなかった人たちのテロメアに比べて
・顆粒球(1番目のタイプの白血球)で2.5%長く、リンパ球(2番目のタイプの白血球)で1.3%長い
ことが分かりました。

この、1.3%、2.5%という差は年齢で言うと5歳から11歳の差に相当します。
つまりサッカーを続けてきた年配の人たちは身体能力が高い(若い)のと同時に細胞レベルでも同年代の人に比べて5歳から11歳若い、と言えるわけです。
(以上)